2013年12月20日金曜日

今月のお育て報告


前回書いてから、ひと月が過ぎてしまいました。

慧海はこのひと月、実にノンビリと過ごしています。

欲望のままに過ごしているのにノンビリです。
上司のむちゃぶりやバカな話にイラついているのにノンビリです。
風邪やら尿管結石やらに苦しんでいるのにノンビリです。

なんか、腹がすわったというか、
どこにも行きようがない感じというか…
なんかそんな感じで、自分と自分の回りの事に振り回されなくなりました。

救いを求め、あえぐように仏書を読む事もしなくなりました。
誰かに認めてもらおうとする気持ちも空虚になりました。

なんといえばいいのか…

心の問題、佛の問題を頭で考える事すらしなくなりました。

直感的にいろんな思いやら思考やらがでてはきます。
それは昔とかわりませんし、思いに思いをかぶせてみたりもしてます。
悪い心を隠し、良い人間を演じようともします。
ただ気づいているだけで、そのままやってます。
その場は気づいていても、一つ一つをどんどん忘れていきます。
思い出す必要があれば、思い出すときもありますが、それもその時だけです。

これが、 実に楽でいいんです。

全休先生のTwiiterで
「今起きているすべてのことに文句がない、このことを安心というのでしょう。」
という言葉がありましたが、そんな感じです。

心の問題を考えなくなったかわりに3つ変化を感じてます。

1.努力はすばらしいと思える
2.小説、漫画、アニメに感動できる
3.過去の心に振り回されていた自分を宿せる

この3つは実は1つのことで、自力を喜んでいるんです。

心の病になって、真宗を勉強して、自分をみつめて…
結果、世の中を悲観的にみて、努力とか感情とかを無駄なものと感じていました。
欲望を原動とした感情にふりまわされ努力する姿は自分のようで、嫌悪を感じていました。
そんな自分の姿を見せつけられて気づいたのは、佛教という思想に逃げていたということです。
佛教を頭でとらえて、そこに理想を描いて逃げていたんです。
わからない事に理屈をつける事をやめました。
心の問題、頭の問題を言葉で考える事をやめました。
わからない事が、わからないままになりました。
気がついたら、腹がすわってましたw。


慧海のリアルでは、慧海が仕事をしやすいようにいろんな人が動いてくれています。
拗ねて、後ろ向きな発言ばかりしているのに、なぜか、慧海の働き場所を用意してくれます。
逆恨みが消えた訳ではありません。
逃げ根性がなくなった訳でもありません。
格好つけて、できないことを無理してやろうとかいう気もありません。
働き場所を用意してくれた人に答えたいというような気もありません。

でも、拗ねて部屋にこもるのをやめて、「あそぼ」と誘ってくれている人と遊ぼうと思います。

佛教哲学は引きこもるには心地良いです。
でも、ちゃんと地面に足をつけて、人生を遊ばないと本当の佛教じゃないんじゃないかな?

今見れば、誰もが欲望に駆られ、飢えながら、あえぎながら、苦しみながら
「俺はここにいる」という事を知らしめんと、戦ってます。

組織職も、若手も、中堅も、少年も、老人も、それぞれが、とても苦しそうです。
現実だけでなく、そういう事を書くストーリもとても痛々しいです。
でも、それが悲しく、いとおしいと感じます。
自業自得だこのバカめと、イラつきながらも、泣けてきます。

そんな人たちが、慧海を遊びに誘ってくれてます。
そんな彼らと一緒に遊ぶためには、昔の慧海であり、
自分で勝手に否定し、捨てようとした自分が苦労無くできる
仕事のスキルを使うのが良いようです。

努力してできないことは無いと思っていた頃の慧海。
その頃に戻りたいと思って、戻れないなら忘れようと思った頃の慧海。
なんてことはない。
戻るとか戻らないとかじゃなかった。

ただやれる事をやれるやり方でやるしかない。
それが昔学んだスキルだろうが、最近まなんだスキルだろうが、
これから学ぶスキルだろうが関係ない。
しっかり大地をふみしめて、やれる事をやるだけ。
目の前でもがいている人と一緒にすごすだけ。

彼らの苦しみは全て慧海と同じ苦しみ。
慧海には誰かを救うことはできませんが、同じ苦しみを感じることはできます。
むしろ、慧海の苦しみを呼び覚ますために、彼らは苦しんでいるとさえ感じます。
諸仏の皆様には、本当にかたじけない事です。

苦しみの末に、その中の一人でも念仏を称える人になるのなら、
それは喜ばしいことだと思います。

「思いがそのつど成仏する南無阿弥陀仏」(By全休先生)

思いから抜け出すために思う事をやめる。
思いを弥陀に捧げる念仏。
頭でわかってから、5年がすぎました。

11月からは色々苦しみながらも、本当にノンビリですw

帰命尽十方無碍光如来

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